主な新機能

割出し加工機能の標準搭載

TiltMill としてオプション提供していた 割出し加工機能を、標準搭載。
「工具先端点制御」、「傾斜面加工指令」にも対応しています。
「機械構造モデル(STL)」を設定することで、機械を表示してシミュレーションを行うことが出来ます。

シミュレーション(FF/SIM)の標準搭載

FF/SIM としてオプション提供していた FFAUT専用シミュレーション機能を、標準搭載。
FFAUT V.18では、シミュレーションによる検出機能、確認機能を大幅に拡張。
画面デザイン、操作性を改善し、より快適にご利用にご使用いただけるようリニューアルいたしました。

加工系

3D等ピッチ加工

[クローズ] で複数ガイドに対応

ガイド曲線の複数選択、点指定が可能になりました。
偏心した形状に沿った、スパイラル動作のカッターパスを作成できます。

[オープン] で複数ガイドに対応

複数のガイド曲線を指定し、ガイド曲線間を補間するカッターパスを作成します。
凹凸のある形状などで、より柔軟にカッターパスを作成できます。

最大ブロック長で均一化

ブロック長を細かく分割することで、加工時の工具動作が均等になり、加工面の精度が向上します。

左図:均一化なし、右図:均一化あり

等高加工の機能拡張 

スパイラル演算の高速化に対応

速度モード、バランスモード、精度モード(従来機能)の中から、形状に合わせて処理方法を切り替えられます。

CR部同時加工の接続動作の改善

等高、CR部加工のカッターパスを接続する動作に、コーナRを付加します。
加工面に対して滑らかに動作させることで、加工面の向上が期待できます。

左図:コーナR付けなし、右図:コーナR付けあり

等高加工 –> CR部加工
CR部加工 –> 等高加工

等高投影加工の機能拡張

Zスパイラル演算の高速化に対応

速度モード、バランスモード、精度モード(従来機能)の中から、形状に合わせて処理方法を切り替えられます。

コーナR部加工の機能拡張

削り残し認識精度の向上

高精度モードを「オン」にすることで、より精度の高い削り残し部分を検出し、効率の良いカッターパスを作成できます。

平面加工の機能拡張

平面認識精度の追加

微小な湾曲や傾斜がついてしまった平面に、 [平面加工] のカッターパスを作成できます。

  1. Z方向の振れ幅 > 平面認識精度 : 湾曲した曲面にパスを出力しない。
  2. Z方向の振れ幅 ≦ 平面認識精度 : 湾曲した曲面にパスを出力する。
「Z方向の振れ幅」が設定範囲内であれば、平面と認識します。

薄リブ加工の機能追加

最も形状よりのカッターパスを、Z方向にシフトする機能を追加しました。
形状に一番近い部分の工具負荷を軽減することにより、加工面が向上します。

穴あけ加工のG01出力

G01の加工データも出力可能になりました。
(G73,G81,G82,G83,G85,G89のみON・OFF可能)。
FANUCの固定サイクルが使用できない加工機でも、穴あけ加工を行えます。

高精度加工時間予測の穴あけ対応

「穴あけ加工」で、加減速を加味した加工予想時間をLSTファイル、TCSV、CSVファイルに出力します。

操作系

テーパ工具対応

工具のテーパ部を活用した加工が可能になりました。

シミュレーション(FF/SIM)

早送り干渉チェックの機能拡張

[カッターの早送り移動時の衝突チェック]で 干渉が発生した際、一時停止することができるため、干渉が発生した箇所を、その場で確認することが出来ます。

突き出し長さ算出の機能拡張

ペンシルネックに対応

ペンシルネックの[突き出し長さ算出]で、シャンク長を求められるようになりました。
加工で使用する工具の検討が容易になります。

青枠:首下長、赤枠:シャンク長

計算前にエラーを表示

突き出し長さ算出時でも、「一時停止」の有無を設定できるため、干渉位置のチェックができます。
突き出し長算出の設定値が適切でない場合に、 計算開始時にエラーで原因を表示します。
すぐにエラーを出力することにより、エラー発見までの時間を短くします。

加工リストの改善

突き出し長算出結果を色分け表示するようにしました。
これにより、突き出し長の変更が必要な加工を、すぐに判断できます。

  • 白色 : 突き出し量変更無し
  • 黄色 : 工具設定より長い突き出し量が算出
  • 緑色 : 工具設定より短い突き出し量が算出

切削深さ算出機能の追加

切削深さチェック

指定値より深い切削を検出し、ワークへの突っ込みを防止する機能を追加しました。
想定外の深さの切削を検知してくれるため、工具破損や主軸へのダメージを防止します。
加工中の最大切り込み量を確認できます。

指定値以上の切削深さを検出した際にエラーになり、情報を出力します。
穴あけおよび早送りコマンドでは検出しません。

最大切削深さの算出

加工中の「最大切削深さ」を確認できます。

加工形状への食込み検出機能の追加

工具の加工形状への干渉を検出する機能を追加しました。
製品形状への食い込みの有無を確認できます。

断面表示機能の追加

干渉したカッターパスや、突き出し長算出時のカッターパスの状態が確認しやすくなりました。

断面方向と座標を指定して指示。断面方向は回転可能。

切削結果表示機能を追加

干渉のあったCLデータ、干渉位置を画面に表示します。
干渉の原因を数値および画面の双方で確認し、効率よく対処できます。

  1. CLファイル名
  2. 工具名
  3. CL情報
  4. 干渉位置
  5. 干渉情報リスト
  6. マーク表示設定