FFCAM2020.x新機能

加工系機能

加工パラメータ設定にマクロ定義機能を追加

状況によって値が変わるパラメータに対し、マクロで自動的に値の変更を行います。

例)
加工機がiQ300ならモデル精度を “-40” に設定する
加工機がiQ300以外なら、モデル精度を “-20” に設定する

この機能を使用すると、値の再入力の手間が省け、関連するパラメータの設定もれを防ぐことができます。

<CR部加工> 傾斜角度による工具軌跡出力抑制機能を追加

CR部加工の[等高]、[領域沿い]、[ペンシル]モードに、コーナ部の傾斜角度によって工具軌跡の出力範囲を指定する機能を追加しました。 この機能により、各加工モードで適切な領域のみに工具軌跡を作成することができるようになりました。

<工具設定> 突き出し長、首下長をマウス操作で設定する機能を追加

グラフィックウィンドウ上に描画された工具形状を利用することにより、視覚的に工具長の設定を行えます。
数値入力でのトライ&エラーがなくなるため、工具長の決定が素早くできます。

<工具描画> 工具と形状の簡易干渉チェック機能を追加

工具描画を行ったときに、工具と形状とが干渉していたら、工具を赤色で描画する機能を追加しました。
工具描画時に本機能を使用することで、工具と形状の干渉の有無がわかりやすくなり、干渉の見落としも防げるようになります。

<工具描画> 工具接点描画機能を追加

指定箇所に工具が接するように描画をする機能を追加しました。
[工具位置]パラメータは、工具を描画する位置を選択できます。位置決め方法は「先端ボタン」と「接点ボタン」の2種類から選択できます。
本機能を使用すると、工具やホルダの干渉確認をより正確に行うことができます。

<2D輪郭加工> 複数輪郭ワイヤの一括登録機能を追加

2D輪郭加工の輪郭ワイヤ選択で、連続していない輪郭を同時に登録できるようになりました。
ワイヤの本数が多い場合に、選択する手数や時間の短縮が図れます。

形状の円柱領域を計測する機能を追加

FFCAM2020では、円柱領域で形状の大きさを計測する機能を追加し、効率的に必要な数値を得られるようになりました。

等高線加工の工具軌跡計算速度を改善

FFCAM2020では、等高線加工で「等高コーナR付け」、「輪郭切込みの領域外切込み」を設定したときの工具軌跡計算速度が高速化するように機能を改善しました。

加工指示書をExcelに書き出す機能を追加

従来の加工指示書出力機能に加え、細かなカスタマイズに対応したExcel形式の加工指示書を直接出力できます。

設定したExcel加工指示書は、[リポスト・インフォメーション]の「1つの加工指示書に出力」機能を使用したときに出力されます。

(例)出力されたExcel加工指示書

パラメータマクロ機能の追加・改善

  • 定義できるマクロ変数およびマクロ設定に対応するパラメータの種類を増やしました。
  • CR部加工の前加工工具への対応
  • ストックファイル指定の対応

パラメータマクロ適用後の工程リスト記載内容変更に対応

工程設定でパラメータマクロを適用した場合に、軌跡演算実行後、加工データ設定の工程リストの情報が更新されるようになりました。
工程設定でパラメータマクロの設定ができる項目が追加されたため、その内容が反映されます。

設定項目が追加された工程設定は以下となります。

  • 工程設定(ミーリング)
  • 工程設定(穴あけ)

操作・画面

<リポスト・インフォメーション画面> メインプログラム作成機能を追加

FFCAM2020では、[リポスト・インフォメーション]画面で、形式的なメインプログラムを簡単に作成できる機能を追加しました。

※ メインプログラムのカスタマイズは弊社または担当販売店までお問合せください。

複数加工のアンダーカット部表示機能を追加

これまで、アンダーカット部の表示は1加工ずつしかできませんでしたが、FFCAM2020では、 複数の加工のアンダーカット位置を一度に確認できるようになりました。
加工数が多い場合や形状が複雑な場合に、加工できない箇所(アンダー部)の見落しを防ぐことができます。

作業ウィンドウから作業ウィンドウへの工程・加工データのコピー機能を改善

コピー先ウィンドウの[加工データ設定]が空の状態でも、工程・加工データのコピーができるようになりました。

加工データ設定画面に設定値の複数コピー機能を追加

加工データ設定画面の設定値のコピーを、複数の加工データに対して同時に行えるようにしました。

工程設定・加工設定のコメント文字数を拡張

入力できるコメントの文字数を、全角127文字(半角254文字)まで拡張しました。
パラメータマクロの設定をした場合などに、より多くのコメントを入力できるようになりました。

入力文字数を拡張したのは以下4か所です

  • 工程設定(ミーリング)のコメント欄
  • 加工設定(ミーリング)のコメント欄
  • 工程設定(穴あけ)のコメント欄
  • 穴情報(穴あけ)のコメント欄

軌跡演算時の工程名・加工名の重複確認機能を追加

パラメータマクロで工程名及び加工名の設定ができるようになりました。
FFCAMは工程名や加工名が重複していると軌跡演算を正常に終了できないことがあります。
マクロ式によっては軌跡演算実行時に工程名や加工名が重複してしまう場合があるため、それを防ぐための機能です。

重複が確認される工程名・加工名は以下となります。

  • 工程名(ミーリング)
  • 加工名(ミーリング)
  • 工程名(穴あけ)
  • 穴情報名(穴あけ)
  • 加工名(穴あけ)

オプション

<機械動作シミュレータ>切削ワーク削り残し量色分け機能を追加

シミュレーション後の削り残し量を色分け表示することができ、加工結果の確認が容易になりました。