初心者でも簡単に5軸加工が行える”ワンクリック設定”から、工具姿勢を微調整できる上級者向けの詳細設定を用意。ユーザーの経験やスキルに合わせて柔軟に設定できます。

便利な5軸加工機能

工具姿勢描画機能

カッターパスを計算する前に工具の干渉箇所を確認できます。干渉を回避する工具の姿勢を、画面上で直感的な操作で指定できます。
これにより、干渉のないNCプログラム作成にかかる時間を短縮します。

軸補間工具指定

カッターパスを計算する前に任意の場所の工具姿勢を指定することができます。さらに、指定した場所の間を補間する姿勢を簡単に追加できます。直接工具を置いて直感的に操作できるので、従来の工具軸方向の線を描いたり、数値入力などの煩雑な操作が不要となります。

切れ刃管理機能

加工ごとに、ボールエンドミルの使用する切れ刃の箇所を指定できます。切れ刃の使用状況(回数と距離)を管理することで、偏った位置での使用を避け、工具を有効に活用することができます。

パス解析機能

機械の特性やNCプログラムに起因する加工面のスジなど、不具合の原因究明に活用できます。また、加工前に行うことで、不具合を回避することも期待できます。

穴あけ加工穴位置ずれの確認

機械の有効範囲外の角度が発生した場合、目的の穴方向と加工可能な穴方向の差を表示します。
確認されたずれ量によって、加工を実施するか、 別の方法で加工するか、検討することができます 。

工具姿勢を自動的に決定

かんたんモード

ワンクリック5軸

3軸加工設定から、チェック一つで同時5軸加工のカッターパスを作成できます。


自動干渉回避

工具と干渉チェックモデルを指定すると、自動的に工具軸を傾斜させ、干渉を回避します。

詳細モード

工具軸制御

加工内容に合わせ、最適な工具軸制御方法を指定できます。
曲線作成機能で工具軸制御に必要な曲線を作成し、自動で干渉回避を行います。

軸基準
点基準
曲線基準
軸補間
面直基準
切削方向基準
工具接点基準

安全な5軸加工

工具使用範囲設定

ユーザが設定したカッターパスをチェックし、工具底面での加工や刃長を超えた加工を回避するカッターパスを作成します。
工具の “切削できない”、”工具負荷が大きい” 部分での加工を回避し、同時5軸・4軸加工で、安全な荒加工を可能にします。

工具底面

角度指定

ワークに接触してもよい底面を工具の角度で指定します。

左図 : ボールエンドミルの場合

接触可能範囲

ワークに接触してもよい底面の面積の割合を[接触可能範囲(%)]に0~100%の範囲で指定します。

例)工具底面-30°~30°の範囲が加工ワークに接触

工具を工具軸方向に逃がして、工具底面の負荷を軽減させます。

刃長

工具の刃長ではない部分と加工ワークとの接触を避けるカッターパスを作成します。

例)ストックの多いところでシャンクとワークが接触

工具を工具軸方向に逃がしてシャンクの干渉を回避します。

4軸加工専用機能

同時4軸加工をかんたんに設定

軸基準による工具軸指示

軸と角度を指定すると、同時4軸加工になります。

4軸加工専用機能

加工中に使用する回転軸を1軸指定して、簡単に、同時4軸加工が行えます。
4軸加工機のデータをかんたんに設定できます。

6軸加工機対応

多様なニーズに柔軟に対応

最大6軸まで、加工機の軸を登録できます。
直線軸3軸+回転軸3軸の加工機を登録することができます。
6軸割出し加工データを簡単に作成できます。