FFCAM2024 新機能
加工系機能
<面沿い加工> 複数領域への加工設定がひとつのデータで可能に
ひとつの加工データで複数の領域に対して加工設定ができるようになりました。これにより、領域ごとに加工データを作成する必要がなくなり、作業工数を削減できます。また、データの管理も容易になります。
<穴あけ加工> 範囲検索で穴位置並び替え機能を強化
穴位置並び替え機能に範囲検索を追加しました。これにより、指定した進行方向の直線上から外れた穴も加工順序に含められます。この機能で工具の移動距離を短縮できます。
ZOLLERツール測定機セットアップシートの出力が可能に
リポスト実行時に、ZOLLERツール測定機で読み込めるセットアップシートファイル(.xml)を出力できるようになりました。ZOLLERセットアップシートは、リポスト・インフォメーション画面で「1つの加工指示書に出力」を選択すると作成されます。
ZOLLERセットアップシートとは、FFCAMから出力される外部工具ID(識別番号)とT番号の対応表です。ZOLLERツール測定機にインポートして利用できます。
リポスト・インフォメーション画面で機械名の変更が可能に
リポスト・インフォメーション画面で機械名を変更すると、リポスト処理でNCプログラムの作成と加工指示書の出力が可能になります。さらに、加工データ作成画面に戻る手間も省けます。
チェック面・オフセット面が要素選択の自動化に対応
これまでは、ユーザデータベースから加工データ設定リストへ加工データのテンプレートをコピーしたときに、モデルを自動的に選択し、一部の設定要素の選択を自動的に行えました。この要素選択の自動化機能が、チェック面・オフセット面の要素選択にも対応しました。この機能は、チェック面・オフセット面を設定できる全ての加工データに適用できます。
X軸・Y軸に平行な円柱形状の加工ワーク登録が可能に
従来のZ軸方向に平行な円柱形状だけでなく、X軸・Y軸に平行な円柱形状も加工ワークとして登録できるようになりました。
モデルを取り込むとき、冗長なデータの削除が可能に
モデルデータに必要以上に設定された要素(頂点、エッジ、フェース)が含まれる場合があります。これらの要素は、冗長なデータと呼ばれ、「新規作成」または「モデル取り込み」を行うときに、自動的に削除できるようになりました。
<工具データベース> メンテナンスで登録したホルダの変更と削除が可能に
メンテナンスの「工具編集」で登録したホルダを変更できなかった問題を解決しました。ホルダを削除できるようになりました。
<機械パラメータ / 工具データベース> 主軸端形式の更新
主軸端形式の項目と名称を変更・追加しました。
パラメータマクロ機能を充実
穴あけ加工で利用可能に
穴あけ加工にパラメータマクロを利用できるようになりました。カスタムマクロ編集画面で、穴あけ加工に必要なマクロ変数を定義します。穴工程・穴情報・穴加工の各設定画面からは、マクロ編集画面を開いてマクロを設定できます。
設定に応じたメッセージ出力が可能に
チェックメッセージ専用の機能を追加しました。演算時に条件に合わないと設定したエラーメッセージが出ます。メッセージの出力が柔軟になりました。
前加工情報を取得するマクロを追加
関数「PREM」を定義しました。これまでは直前の加工情報を変数として使用できました。この関数で複数前の加工情報も取得できるようになりました。
Parasolidバージョンの追加
以下のParasolidバージョンに対応しました。
- 35.0
- 35.1
操作・画面
<穴あけ加工> 加工設定にコメント入力機能を追加
穴あけ加工の加工設定画面でコメントを入力することができるようになりました。入力したコメントは、加工データ設定のリストで確認や編集ができます。
オプション
<機械動作シミュレータ> 固定サイクルの軌跡表示を強化
固定サイクルの軌跡で加工動作が表示されるようになりました。Z軸送りなどの加工動作が軌跡で見られるので、動作の確認がよりしやすくなりました。