FFCAM2019 新機能

加工系機能

レンズバレル工具の制限解除

等高ステ面

レンズバレル工具を使用して、等高線の荒加工から仕上げ加工まで行うことができます。

ストック対応(読み込み、保存)

レンズバレル工具使用後の削り残し部分を正確に把握できます。
次工程で無駄のない加工を行うことができます。

工具軌跡の進行方向指定機能を追加

投影動作や等高ステ面動作で、「一方向」または「ジグザグ」を選択したとき、工具軌跡の進行方向をモデルから取得できます。
計測やトライ&エラーに時間をかけていた割出し加工で、進行方向を簡単に設定できるようになります。

設定できる加工

  • 投影加工
  • 等高投影加工の投影方向指定
  • 平面加工
  • 等高ステ面加工

従来の機能でX軸方向にジグザグ動作を設定した結果

割り出し設定後のX軸方向工具軌跡が出力されます。

「工具軌跡の進行方向指定機能(2点)」を使用した結果

モデル上の2点を選択すると、2点を結ぶ直線に沿って、工具軌跡が出力されます。
割り出し前でも、任意の進行方向を設定することができます。

穴あけ加工

穴あけ加工加工開始・終了点に共通加工開始点設定を追加

複数の穴あけ加工の開始・終了点を一括で定義できるため、作業時間を削減し、設定忘れによる手戻りを無くすことができます。

前加工情報を取得する機能を追加

コーナR部加工と、等高線加工(加工順序で[工具負荷優先]を指定時)の、前加工工具と前加工仕上げ代の設定値を、直前の加工から取得できるようになりました。
[前加工工具/仕上げ代取得]ボタンをクリックするだけで、前加工の設定値を取得できます。
前加工の情報を忘れてしまった場合でも、確認のために画面を前加工に戻すことなく、前加工情報の設定を行うことができます。

機械構成に依存しない、加工方向設定機能を追加

FFCAMの割り出し加工では、加工方向は加工機の回転軸の角度を直接入力して設定します。
しかし、回転軸がX/Y/Z軸に平行ではない加工機では、目的の角度を設定することが困難な場合がありました。
角度設定をX/Y/Z軸を基準として指定する本機能を使用すれば、加工機の軸構成に関係なく、角度を設定できます。

操作・画面

FFCAMデータの保存先を開く機能を追加

現在作業中のファイル保存先のフォルダを、1クリックで開くことができます。
ファイル保存先の階層が深い場合でも、目的のフォルダへスムーズにアクセスできます。

ファイルのサムネイル表示機能を追加

Windowsエクスプローラ上で、保存済みのFFCAMファイル(.xMtn)が、モデル画像のサムネイル付きで表示されます。
ファイルを開かずにモデル形状を確認できるため、ファイルの選択がスムーズになります。

ファイルのコメント表示機能を追加

FFCAMファイル(.xMtn)にコメントを追加することができます。
WindowsエクスプローラでxMtnファイルを選択すると、プレビューウィンドウに入力したコメントが表示されます。
『ファイルのサムネイル表示機能』との併用で、FFCAMのファイル選択がさらに容易になります。

工程にコメント表示機能を追加

工程にコメントを追加できます。
作成した加工全体に対する説明や、引継ぎ事項などを入力することで、作成された加工の作業内容や制作意図を記録・伝達することができます。

ミーリング加工
穴加工

加工作成ウィザード

穴方向をモデル中心へ向ける機能を追加

選択した穴の穴方向を、モデルの中心向きに揃えることができます。
穴加工データ作成→[穴位置]の選択リストから設定できます。

穴方向を指定点へ向ける機能を追加

選択した穴の穴方向を、指定した向きに揃えることができます。
穴加工データ作成→[穴位置]の選択リストから設定できます。

面フィルタ機能を追加

加工を行う穴を選択するときに、選択した面上にある穴だけを登録することができます。
穴加工データ作成→[穴位置]の選択リストから設定できます。

オプション

<同時5軸専用加工>工具接触指定機能を追加

同時5軸専用(平行、面沿い、経路)加工で、ワークに工具が接触する部分を指定できます。
フラットエンドミル、ブルノーズエンドミル工具の使用時に、「コーナ部」「底面」など、工具の使用したい部分を指定できます。

工具接触点

自動(初期値)

工具とドライブ面の接触位置は工具の傾きに従って自動で決定されます。

先端

工具先端中心とドライブ面が接触する工具姿勢を取ります。
工具やドライブ面の形状によっては、工具とワークが干渉するため、[工具干渉回避]を有効にして使用してください。

前方

工具の進行方向に対して前方の刃がドライブ面と接触する工具姿勢を取ります。
工具やドライブ面の形状によっては、工具とワークが干渉するため、[工具干渉回避]を有効にして使用してください。

<機械動作シミュレータ>「無視コード」の設定パラメータを追加

機械動作シミュレータで対応していないGコード、Mコードにより、シミュレーションが予期しない動作を行う場合があります。
このような動作を避けるため、シミュレーションを実行しないコード(無視コード)を指定できるようにしました。
無視コードとして登録されたコードは、NCプログラムとしては読み込まれますが、シミュレーションの中では動作しません。

<機械動作シミュレータ>ログのコールレベルを拡張

機械動作シミュレータ・ログのコールレベルに「情報」を追加しました。
これまでのコールレベルの「警告」と「アラーム」は、シミュレーションを一時停止する機能と連動するものでしたが、「情報」は、シミュレーションを一時停止させることなく、ログに情報だけを残します。
シミュレーションを停止して確認する現象と、シミュレーションを停止せずに情報のみを残す現象とを分けて記録できます。