FFCAM2018.x新機能
- FFCAM 2018より、STLモデル加工機能を標準搭載
- 新オプション「3次元CADソフトウェア Rhinoceros®」の提供を開始
- 機械動作シミュレータ(オプション)のUI を刷新し、見やすさや操作性を大幅に向上
- ヘアライン仕上げ(オプション)が同時5 軸加工に対応。急斜面部でも平面部と同等のヘアライン模様を再現。
加工系機能
レンズバレル工具に対応
レンズ工具とバレル工具を融合した新世代工具にいち早く対応。
曲面の加工において、同じ工具直径のボールエンドミルよりもステップを大きくとることができ、加工時間の短縮が望めます。

モデル頂点自動認識機能
加工形状の頂点を自動で認識し、そのZレベルに等高線荒加工の工具軌跡を付加します。
頂点の削り残しを少なくし、ホルダ干渉の発生を防ぎます。
「等高線荒加工」、「等高線中仕上げ加工」、「等高線仕上げ加工」で使用できます。


緑線:[モデル頂点自動認識]機能で付加された工具軌跡
テーパーネックの多段対応
工具のシャンクを最大5段まで設定できるようにしました。
実際の工具に近い工具形状を登録できるため、シャンク部分の干渉チェックをより正確に行えます。
シャンク1段(従来)

シャンク2段

シャンク5段

2ピースホルダへの対応
ホルダ登録時に、ホルダ本体とコレットを別々に登録、組み合わせて使用できるようにしました。

CL分割機能
切削時間または切削距離でCLデータを分割できます。
加工時間(切削長)が長い加工の工具軌跡を分割することで、加工途中での工具破損や加工面品位の劣化を防ぎます。

分割後のCLデータをCLリストに登録すれば、シミュレーションやリポストの実行ができます。
分割したCLデータは、NCデータの作成はもちろん、編集することもできます。
レンズバレル工具の制限解除
FFCAM 2018で追加されたレンズバレル工具対応で、以下2点のパラメータが設定できるようになりました。
- ステップ量のスキャロップ高さによる指定
- 断面沿い加工
断面沿い指定パラメータ「スキャロップ高さ一定動作」の追加
加工後のスキャロップ高さが一定になるような工具軌跡を出力します。
平坦部での削り残しを防ぎつつ、側面部では必要以上に工具軌跡の間隔が狭くならないように加工ができます

従来の断面沿い
断面に対して工具軌跡の間隔が均等。
左図、赤丸のエリアと緑丸のエリアでは、加工面のスキャロップ高さが異なります。

スキャロップ高さ一定動作
断面に対して、スキャロップ高さが一定。
工具軌跡の間隔は、断面の傾斜角度に応じて不均等となります。
CR部加工のエアカットパスの改善
「マイナス仕上げ代設定時のエアカット抑制」パラメータを追加しました。
コーナR部等高加工でマイナス仕上げ代を設定した際、不要な部分への工具軌跡の作成を防ぎます。

加工データ設定画面で不要なファイルを一気に削除
工程や加工を削除する際、計算後に作成されたファイルも一緒に削除できるようにしました。
計算結果出力先のフォルダに不要なファイルが残らないため、ファイル管理をスムーズに行えます。


操作・画面
<曲線作成>角度線作成機能の追加
任意の直線から一定の角度を持った直線を作成できます。

<曲線作成>編集機能の追加
曲線を「分割/トリム/延長/フィレット」できるようにしました。
今までCADで作成していた曲線を、CADに戻ることなく、作成することができます。

曲線の分割
既存の曲線を、別の曲線を境界にして分割します。

曲線のトリム
既存の曲線を、別の曲線を境界にして切り取ります。

曲線の延長
既存の曲線を、境界となる曲線まで延長します。

曲線のフィレット
2つの曲線の交差部分に、指定された半径のフィレットを作成します。
<曲線作成>ガイド表示機能の追加
曲線を作成しやすくするための機能が追加されました。
- グリッド表示/グリッドフィット
- 拘束を表示
- 距離を表示
- 長さを表示
ユーザデータベース機能の改善
- 従来のファイル選択のほか、ドロップダウンリストより選択できるようになりました。
従来より少ない手順で、複数のユーザデータベースを切り替えることができます。 - 設定ブラウザの表示/非表示をアイコンで切り替えられるようにしました。
- ユーザデータベースに登録されている加工に、加工の説明文と画像を登録できるようにしました。
ユーザデータベース内の加工内容を簡単に把握できます。 - ユーザデータベース内の工程と加工の構成を見直し、見やすく・使いやすい配置に変更しました。
CSG用データ出力機能の機能拡張
Professional 6 (Pro6) に対応いたしました。
Professional 6 : 機械性能を最大限に引き出せるように設計された、高度な制御装置。
曲線のオフセット方向指定
オフセット実行前に方向を指定できるようにしました。

オフセット結果のプレビュー
オフセット曲線をクリックすると、オフセット曲線のプレビューとともに、オフセット方向を示す矢印が表示されます。

オフセット方向の反転
矢印のマーカをクリックすると、オフセット方向が反転します。
曲線のフィレットの改善
一括で作成した曲線および矩形に対して、フィレットを定義できるようにしました。

旧
曲面をクリックすると、すべての曲線が選択されてしまうため、フィレットが定義できない。

FFCAM2018.2
一括で作成した曲線に対しても、直線ごとに選択してフィレットを定義できる。
設定ブラウザの改善
タイトルバーにテンプレート名を表示
テンプレート名がコンパクトに表示されることにより、設定ブラウザ画面を広く使用できます。

パラメータ一覧の表示機能
パラメータ一覧の表示/非表示をツールバーのボタンで切り替えられるようにしました。

設定ブラウザの画面削除
設定画面に登録した画像を、コンテキストメニューから削除できるようにしました。

オプション
<ヘアライン加工機能>同時5軸に対応
工具軸方向に対して振動を行うことにより、急斜面部でも平面部と同等のヘアライン模様を再現します。
最適な方向から加工できるため、面品位の向上、工具の突き出し長さ短縮を実現します。

<機械動作シミュレータ>UIを一新
シミュレーション機能や段取り機能を大幅に改善。
見やすさや操作性が向上し、使いやすくなりました。