FFCAM2016.x新機能

FFCAM 2016.1にて、Windows10に対応いたしました。

加工系機能

3D等ピッチクローズの改善

ガイド曲線の複数選択、点指定が可能になりました。
偏心した形状に沿った、スパイラル動作のカッターパスを作成できます。

薄リブ加工の機能追加

最も形状よりのカッターパスを、Z方向にシフトする機能を追加しました。
形状に一番近い部分の工具負荷を軽減することにより、加工面が向上します。

穴あけ加工のG01出力

G01の加工データも出力可能になりました。
(G73,G81,G82,G83,G85,G89のみON・OFF可能)
FANUCの固定サイクルが使用できない加工機でも、穴あけ加工を行えます。

工具データベースの拡張

工具メーカの切削条件を確認できるようにしました。
工具が、加工用途に合った条件を持っているかどうか、すぐに確認できます。

多刃工具の活用機能を追加

簡単な設定で、「工具側面部」と「工具先端付近」、それぞれの「刃数」に対して最適な「送り速度」を出力し、加工時間を短縮します。
F値(送り速度)はNCプログラムに自動挿入されるため、CAMオペレータの負担が大幅に軽減されます。

「工具先端部」は、[切り替え角度]により角度で設定します。

4枚刃のボールエンドミルの場合

工具側面部 :4枚の刃で切削
送り速度を上げることができる

工具先端部 :2枚の刃で切削
送り速度を上げることができない

操作・画面

テーパ工具に対応

工具のテーパ部を活用した加工が可能になりました。

機械動作シミュレータ

実際の加工で使用する「NCプログラム」で、シミュレーションを行います。
割出し加工、同時5軸加工などの複雑な動作も、リアルな加工シミュレーションを見ながら、実加工前に検証することができます。

便利機能

ワンクリックマスキング、パスアシストの機能拡張

[延長]機能で曲面を延長する際に、直線的に延長する機能を追加しました。
曲面の延長部分がアンダーになるケースを解消します。

シミュレーション機能

早送り干渉時の一時停止

[カッターの早送り移動時の衝突チェック]で干渉が発生した際、一時停止することができるため、干渉が発生した箇所を、その場で確認することが出来ます。

突き出し長さ算出の機能拡張

突き出し長さ算出時でも、「一時停止」の有無を設定できるため、干渉位置のチェックができます。

突き出し長算出の設定値が適切でない場合に、計算開始時にエラーで原因を表示します。
すぐにエラーを出力することにより、エラー発見までの時間を短くします。

切削深さ算出機能の追加

切削深さチェック

指定値より深い切削を検出し、ワークへの突っ込みを防止する機能を追加しました。
想定外の深さの切削を検知してくれるため、工具破損や主軸へのダメージを防止します。
加工中の最大切り込み量を確認できます。

指定値以上の切削深さを検出した際にエラーになり、情報を出力します。
穴あけおよび早送りコマンドでは検出しません。

最大切削深さの算出

加工中の「最大切削深さ」を確認できます。

加工形状への食込み検出機能の追加

工具の加工形状への干渉を検出する機能を追加しました。
製品形状への食い込みの有無を確認できます。

シミュレーション実行中に、他の操作を可能に

シミュレーションをバックグラウンドで実行し、シミュレーションの実行中に、加工作成などの操作ができるため、シミュレーション待ち時間に他の作業ができ、作業効率がアップします。

断面表示機能の追加

干渉したカッターパスや、突き出し長算出時のカッターパスの状態が確認しやすくなりました。
左図:断面方向と座標を指定して指示。断面方向は回転可能。

切削結果表示機能を追加

干渉のあったCLデータ、干渉位置を画面に表示します。
干渉の原因を数値および画面の双方で確認し、効率よく対処できます。

  1. CLファイル名
  2. 工具名
  3. CL情報
  4. 干渉位置
  5. 干渉情報リスト
  6. マーク表示設定

加工リストの改善

突き出し長算出結果を色分け表示するようにしました。
これにより、突き出し長の変更が必要な加工を、すぐに判断できます。

  • 白色 : 突き出し量変更無し
  • 黄色 : 工具設定より長い突き出し量が算出
  • 緑色 : 工具設定より短い突き出し量が算出

ウィザード機能

ウィザード形式での加工作成補助機能を新設。
特定の加工をウィザード形式で設定できます。
画面に従い操作するだけで、初心者の方でも簡単にNCプログラムを作成できます。
既存ユーザ様も、大幅な作業の効率化が図れます。