加工系

【平面加工】削り残し加工機能を改善

これまで平面加工の削り残し加工は、削り残し形状の更新のみに対応していたため、平面部分にも工具軌跡が出力されていました。
FFAUT V.22 では、削り残し形状の更新に加え、加工形状と削り残し形状の差分も把握し、削り残しがある部分のみに工具軌跡が出力されるようになりました。

例:平面加工で削り残し形状を読み込み、工具軌跡を出力
前加工
削り残し形状

上記削り残し形状を読み込み、出力した工具軌跡の比較

従来のFFAUT
FFAUT V.22
FFAUT V.22では、加工形状と削り残し形状の差分のみに工具軌跡が出力されます。

【刃具設定】丸駒FMの[最大傾斜切込み角度]の設定範囲を変更

様々な工具メーカの仕様に対応するため、丸駒FMの[最大傾斜切込み角度]を「0.1°≦n≦15°」の範囲で設定できるようになりました。

【刃具設定】ペンシルネック工具の[シャンク段]の設定制限を変更

様々な工具メーカの仕様に対応するため、ペンシルネック・シャンクの[シャンク段]を設定するときの制限を一部解除しました。
FFAUT V.22では、「シャンク径」が「工具直径」より小さな設定の場合でも登録ができるようになりました。

操作系

【等高投影加工】 切替え角度プレビュー機能を追加

[切替え角度]パラメータで、指定した角度より急斜面になる面と緩斜面になる面をモデル上に色分けして表示します。 等高加工で加工される面と、投影加工で加工される面を確認しながら設定ができます。

切替え角度が30°の場合

【FF/SIM】 複数工程のデータを一括してシミュレーションする機能を追加

FF/SIMの自動実行が、工程ごとのシミュレーション実行と、複数工程をひとまとめにしたシミュレーション実行、どちらにも対応できるようになりました。
また、この機能更新に伴い、[軌跡生成/バッチ]画面の自動実行機能のユーザインタフェイスデザインを変更しました。

工程毎

演算した工程ごとにプロジェクトが作成され、シミュレーションが実行されます。
工程の数だけ(複数の)FF/SIM が起動します。

全工程

演算した全工程を1 つのプロジェクトとして、シミュレーションが実行されます。
FF/SIM がひとつだけ起動します。(*初期値)

【工具接点表示機能】 工具と形状の接点の座標値を表示する機能を追加

工具モデルの描画位置の移動と合わせて、工具と形状の接点の座標値をメッセージで表示します。
形状モデルのフェース上で工具の接点位置をピックして指定すると、指定した位置に工具モデルが描画され、合わせて接点の座標値(加工座標系)が画面の右下にメッセージで表示されます。

【工具データベースメンテナンス画面】リスト行の並び順を変更する機能を追加

工具データベースのメンテナンス画面で、リスト行の並び順を任意で変更することができるようになりました。

FF/SIM

CL表示に工具描画と座標値表示機能を追加

CL表示の際に、マウスクリックでピックしたCL軌跡上の位置に工具を描画します。
また、CL軌跡の任意の位置にマウスカーソルをロールオーバーすると、その位置の座標値が表示されます。

計測画面にモデルの角度偏差を色分けして表示する機能を追加

指定したフェースやモデル形状全体の角度偏差を色分けして描画します。
ユーザが全体の角度偏差を一度に把握でき、工具設定などの参考にできるようになりました。

計測バルーンの表示機能を改善

計測機能に、注釈バルーン表示を画面内へ収める機能を追加しました。
[計測結果のフィット]機能を使用すると、注釈バルーンを画面内に収まる位置にまとめて移動させることができます。

形状の円柱領域を計測する機能を追加

[計測]に、形状の円柱領域を計測する機能を追加しました。
必要な数値を効率的に得られるようになりました。

[計測]の[形状最大最小]に計測結果の種類を追加

[計測]の[形状最大最小](計測タイプ:直方体)の計測結果に「長さ」を表示します。
計測後、従来の直方体のX, Y, Zの最大値と最小値とともに、X, Y, Zそれぞれの辺の長さが表示されます。

工程設定の[円柱]に形状の自動取得機能を追加

[ボックス領域]の自動取得機能と同様に、円柱形状も自動で取得し定義できます。

要素選択画面に複数色選択フィルタを搭載

これまでは、単色でのフィルタリングしかできませんでしたが、新機能の搭載により、複数の色を指定してフィルタリングができるようになりました。

データの保存先をワンクリックで開く機能を追加

[加工データ指定]画面に、[指定フォルダを開く]ボタンを追加しました。
作業ファイルの保存先フォルダをワンクリックで開くことができます。