FFCAM2025 新機能

<工具設定> 軌跡演算前に工具とモデルの干渉をチェックする「干渉チェックアシスト」機能

「干渉チェックアシスト」機能は、設定した工具と「干渉領域」を比較表示することで、加工中に工具がモデルと干渉しないか事前に確認できます。この機能を使用することで、干渉のないカッターやホルダを選択し、軌跡演算後のシミュレーションによる手戻りを防止できます。

<工具設定> 工具設定を一覧表示で管理する「ツールマージ」機能

「ツールマージ」機能は、工具設定ごとに加工データを一覧表示で管理できます。例えば、同じ工具でも突き出し長設定が異なる加工データを簡単に確認できます。近い突き出し長設定の加工データが複数ある場合、それらを同じ設定に再統合できます。これにより、工具設定を統合し、準備する工具数を減らせます。

<加工設定> 等高投影加工の等高投影面指定が要素選択の自動化に対応

これまでは、[ユーザデータベース]に登録された加工データの加工領域に色フィルタを設定しておくと、コピーして使用する際に、指定した色の部分を自動的に領域設定できる機能がありました。この機能が等高投影加工の[等高投影面指定]でも使用できるようになりました。等高投影加工設定の[等高投影面指定]に、色フィルタで等高面、投影面を指定し、[ユーザデータベース]へ登録すると、コピーして使用する際に、自動的に等高面、投影面が設定できます。

<割り出し加工> 加工方向の角度入力値を機械最小単位に自動設定

これまでは、角度入力値が機械の最小設定単位よりも小さくなった場合、手動または[インデックス調整]機能を使用して、値の修正が必要でした。FFCAM2025では、自動で値の調整を行うため、手動での修正操作が不要になりました。

<画面> 設定画面を開かなくても加工領域の確認が可能に

[加工データ設定]リストから各加工データを選択するだけで、[加工パラメータ設定]画面を開かずにモデル上に加工領域を表示・確認できる機能を追加しました。

<ユーザデータベース> 重複する工程名、加工名があるとき名前を変えて登録可能に

これまでは、[加工データ設定]リストから[ユーザデータベース]へ工程データや加工データを登録する際、同じ工程名や加工名があると登録できませんでした。FFCAM2025では、登録時に同じ名前がある場合、その場で名前を変更できるようになりました。

<機械パラメータ> 機械リストに加工機データを追加

FFCAMの機械リストに、4つの新しい加工機データを追加しました。

  • V300
  • V900
  • a500iR
  • DA500

<移動・コピー> モデルを格子状に整列してコピーが可能に

モデルの「移動・コピー」機能に「配列」機能を追加しました。この機能は、X方向およびY方向のコピー個数を指定することで、格子状に複数のモデルを整列してコピーすることができます。

<曲線の作成> 延長機能を拡張

これまでは、対象の曲線延長先に直接交差する基準曲線がないと、曲線の延長ができませんでした。
FFCAM2025では、基準曲線の延長上に交差する点が想定できれば、そこまで曲線を延長できるようになりました。また、2本の曲線を指定し、同時に延長すること可能です。

[片方]を指定した場合
[両方]を指定した場合

<シミュレーション> 削り残し表示を高速化

「データ作成(詳細)」のとき、視点の移動や回転時の描画時間が大幅に短縮されました。

<パラメータマクロ> 機能を充実

FFCAMプロジェクトファイル名の取得が可能に

ファイル名を出力する変数を追加しました。

メッセージ出力機能が穴あけでも使用可能に

演算時に条件に合わないと設定したエラーメッセージを出せる機能が穴あけ加工にも対応しました。

工程開始点・終了点設定をマクロで設定可能に

[工程設定]の[工程開始/終了点設定]画面で、工程開始点・終了点設定をマクロで設定できるようになりました。

オプション

<Vericutインタフェース> 工具設定ファイルがVERICUTの新仕様に対応

Vericut 9.3の仕様変更に合わせ、カッター部品を1つとして出力するようにしました。